任天堂は2018年4月20日、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch(スイッチ)」と組み合わせて遊ぶ段ボール製のキット「Nintendo Labo(ラボ)」を発売する。ダンボールにスイッチの本体やコントローラーをはめ込めば、ピアノを演奏したり釣りざおのリールを巻き取ったりバイクに乗ったり......とリアルな操作を体験できる。
こうしたアナログとデジタルを組みあわせたゲームは過去にも発売されてきたが、いずれも大ヒットとまではいかなかった。はたしてラボは受け入れられるのか――。
段ボールの鍵盤を叩くと......
発売するのは、5種類の工作キットが入った「バラエティキット」(税別6980円)と、ロボットのパーツを作れる「ロボットキット」(同7980円)。バラエティキットには、「リモコンカー」「つり」「おうち」「バイク」「ピアノ」の5種のキットがある。
プレイヤーはまず、段ボールでコントローラー「Toy-Con(トイコン)」を制作し、スイッチとトイコンを連携させる。たとえば「ピアノ」なら、段ボールの鍵盤を弾くだけで和音が鳴り響き、「つり」なら段ボールのリールを巻き取るだけで魚釣りのドキドキを味わえる、というわけだ。
「Let's TAP!をじっくりことこと煮込んで煮込んで出来ましたって感じ」
セガは2008年、「Let's Tap」というラボと類似のコンセプトを引っ提げたゲームを発売していた。
家庭用ゲーム機「Wii」のソフトで、付属する箱の上にWiiリモコンを乗せてプレイヤーが「トントン相撲」の要領で箱をタップ。タップの強弱とタイミングでリズムゲームやアクションゲームが楽しめる。
ツイッターでは、ラボの発売が発表されるとLet's Tapを思い出す人が少なくなく、
「発想としてはWiiで出てたLet's TAP!をじっくりことこと煮込んで煮込んで出来ましたって感じの印象も受ける」
「SEGAがWiiで出したLet's Tapから丁度10年 同じようなコンセプトから発展させたNintendo Laboは大ヒットしそうですよね いつもSEGAは10年早いねん・・・」
といった声があがった。
当時としてはかなり斬新だった「Let's Tap」。それから10年、ラボは消費者に広く受け入れられるのか、注目だ。