毎年ユニークな出題が話題をさらう大学入試センター試験は、今年も「期待」を裏切らなかった。
2018年1月13日に行われたセンター試験の「地理B」で、アニメでも人気の童話「ムーミン」を扱った問題が出題され、インターネット上で注目を集めている。
ムーミン「お怒りのみなさんも多いようで...」
話題を呼んでいる「地理B」の問題は、フィンランドに関するアニメと言語の正しい組み合せを4択から選ぶもの。アニメの選択肢には「ムーミン」「小さなバイキングビッケ」の2つがあり、どちらか一方はフィンランドではなくノルウェーに関する作品だと説明されていた。
ムーミンの原作者はフィンランドの作家トーベ・ヤンソン氏。そのため、2つのアニメのうちムーミンを選ぶのが正解となるが、予想外の出題に戸惑った受験生も多かったようだ。
地理Bの試験が終わった直後から、ムーミン公式サイトのツイッターに逆恨みのようなリプライ(返信)が相次ぎ、ムーミン公式サイト側は13日昼にツイッターを更新。
「ムーミンの舞台はフィンランドかノルウェーか...という問題がセンター試験で出てお怒りのみなさんも多いようで...」
などと反応した。
リカちゃんも怒りを買う
2016年のセンター試験に時計の針を戻そう。この年は着せ替え人形「リカちゃん」が"標的"となった。
リカちゃんの公式ツイッターは試験当日、
「今日から大学入試センター試験ね! 受験生のみなさんが、自分の力を最大限発揮できますように!」
と受験生に応援メッセージを送った。
すると奇遇にも、国語の第一問にリカちゃんを題材にした評論が出題。配点は50点(200点中)とかなりのウエートを占めた。
こちらもムーミンよろしく、試験後は大荒れとなったようで、16年2月3日に産経新聞(電子版)が
「『リカちゃん』センター試験問題に登場、『お前のせいで落ちた』とツイッター炎上...」
と伝えている。
来年はアンパンマンか?
翌年の17年は、人気アニメ「妖怪ウォッチ」が受験生を苦しめた。
「日本史A」に、妖怪ウォッチのキャラクター2体のイラストが登場。それぞれの妖怪の時代背景に当てはまる出来事を選択するというもので、同アニメに詳しくない受験生は手を焼いたかもしれない。この年の日本史Aは37.47点(100点満点)と過去最低となった。
少なくとも3年連続でセンター試験に「キャラクター」が"出現"したことになり、ツイッターでは早くも
「リカちゃん、ムーミンという大御所が出てきたから、来年はシルバニアとか出てくるんだろうか」
「一昨年ミッフィー リカちゃん去年 妖怪ウォッチ今年 ムーミンってきたら来年あたりピカチュウとかアンパンマンでないとwwwwww」
と来年の予想合戦で盛り上がっている。