住宅メーカー大手の大和ハウス工業はこのほど、家事を年収に換算するツール「家事年収シミュレーター」を公開した。
名もない家事も算出します
同ツールの仕組みはこうだ。「風呂掃除」「ゴミ捨て」など42項目の質問項目を用意し、1週間あたりでその家事にどれだけ時間を割いたのかを回答する。
すると、入力時間がそれぞれ1年単位で算出され、年収に換算される。金額は、内閣府の「家事活動等の評価について」を基に、専門家監修のもと割り出した。
家事を金銭に換算しようという試みは過去にもあったが、同ツールの大きな特徴に「名もなき家事」も含めた点が挙げられる。
名もなき家事とは、「トイレットペーパーが切れたら交換する」「町会やマンションの会合に参加する」「調味料の補充・交換をする」など明確に家事として認識されていないものの日常生活で負担になりうる作業を指す。
家事分担を見直すきっかけになる?
名前のない家事をめぐっては、夫婦間に意識のズレがあることが分かっている。
ニュースサイト「マイナビウーマン」が16年4月、25歳~35歳の働く男女404名を対象に調査をしたところ、
「専業主婦(主夫)の年収はいくらぐらいが妥当だと思いますか?」
との問いに対し、女性の回答で最も多かったのが「200万円」(9.5%)。「100万円」(8.0%)、「300万円」(8.0%)が続いた。
これに対し男性で最も多かったのが「0円」(12.9%)で、以下「100万円」(10.0%)、「200万円」(9.5%)となった。