コンビニエンスストアで、酒やたばこを購入する際にタッチを求められる「年齢確認ボタン」。タッチパネルにさっと触れるだけで済むが、中高年層では「不満」に感じる人は少なくないかもしれない。
コラムニストの勝谷誠彦さん(57)もその一人だ。週刊誌のコラムで「見りゃわかるだろ」と嘆き、店員は「脱ロボット化」するよう求めている。
マニュアル社会に辟易
コラムは、「コンビニの『20歳以上ボタン』論争 社会の無機質化の現れか」の見出しで、17年12月20日発売の「週刊ポスト」(18年1月5日号)に掲載された。
若者中心の社会に対し、シルバー世代の論客が不満を訴える「言わずに死ねるか!老年の主張」という特集の1つとして紙面を飾った。
勝谷氏の主張はこうだ。明らかに成人の自分に対しても年齢確認ボタンを強要されることに違和感を覚え、「いつも見りゃわかるだろって思うね」と"一喝"。こうした不満を感じるのは、小売現場でのコミュニケーション不足がある、とも指摘する。
つまり、店員はマニュアルに則りロボットのようにボタンを押すよう催促してくるが、これが「互いを慮る人間として当たり前の会話を奪っている」と主張。「すみません、決まりなので......」と断りを入れるなど、店員に臨機応変な対応を求めた。