第一生命は、全国の幼児・児童を対象に行ったアンケート「大人になったらなりたいもの」の調査結果を2018年1月5日に発表した。男の子の1位は15年ぶりに「学者・博士」。女の子は21年連続で「食べ物屋さん」が1位だった。
調査は今回で29回目となる。保育園・幼稚園児および小学校1~6年生の約7万5000人がアンケートに協力し、このうち都道府県別、男女別、学年別に抽出した1100人の内容を集計・分析した。
野球・サッカー人気に「待った」
2002年以来、15年ぶりに男の子の憧れの的となった「学者・博士」。第一生命は
「2014年から3年連続で日本人のノーベル賞受賞が続いていることも影響しているのかもしれない」
と分析する。実際、調査で上がった子どもたちの声には、「科学者になってがんを完璧に治す方法を見つけてノーベル賞をとりたい!」と頼もしい夢が語られていた。
1位をめぐっては、これまで「野球選手」と「サッカー選手」がし烈な首位争いを繰り広げてきた。野球選手は15回、サッカー選手は12回、1位に選ばれている。
ここ数年はサッカーが優勢で、2010~16年はサッカー選手が独壇場だった。しかし、2017年では2位に野球、3位にサッカーと形勢が逆転し、野球熱の高まりを感じさせる結果に。
地域別でみると、西日本は1位が野球選手、2位に警察官・刑事、3位に学者・博士となっており、プロ野球・広島東洋カープのセ・リーグ優勝も少なからず影響していそうだ。