2月3日の節分を前に、早くも「恵方巻」商戦が始まった。大手コンビニ各社は12月中旬から予約受付を開始し、趣向を凝らした商品を揃える。
しかし、一部のネットユーザーからは「まだやるの?この悪習」「本部はいいかげんやめろ! 俺らは迷惑しているんだぞ」といった声が。手放しで歓迎できないワケとは?
トルティーヤやロールケーキにも波及
節分に恵方(幸運を招く方角)を向いて太巻きを食べる、「恵方巻き」の風習。もともとは関西地方で行われていたローカルな文化だったが、今では全国のスーパーやコンビニで大々的な「恵方巻きフェア」を見かけるようになった。
最近では冬の節分(立春)以外に「春夏秋」の節分にも注目し、「フェア」を年4回実施するコンビニがあるなど盛り上がりを見せている。
恵方巻きの「多様化」も進んでいる。セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの18年の商品ラインアップを見ると、形が恵方巻きと似ている「ロールケーキ」や「トルティーヤ」、果てはオムライスを巻いたものまである。
今年もノルマ問題でるか?
恵方巻きで思い出されるのが、ここ数年で問題視され始めた「ノルマ」「廃棄」についてだ。
「恵方巻商戦」の裏で、大量に廃棄される売れ残り品や、社員・アルバイトに課される販売ノルマがSNSでの告発で明るみとなり、ネット上で騒動となった過去がある。J-CASTニュースでも16年、17年とこの問題を取り上げた。
「『恵方巻き』売れ残り、大量廃棄される 店員が『自腹で買い取り』強要されるケースも」(16年2月 5日)
「恵方巻ノルマに今年も『助けて!』 コンビニ『自爆営業』はナゼ消えないのか」 (17年1月27日)
こうした背景もあってか、来年の恵方巻きの予約が始まってもネットでは冷ややな反応もある。
「コンビニ店員『次は恵方巻きのノルマか』」
「また廃棄巻か」
といったツイートが見つかった。