ウィーン風の大晦日気分を味わえること間違いなし
パリで生まれたオペレッタは、初期には本格的なオペラとは厳格に区別され、オペレッタ専用の劇場などでしか上演されませんでしたが、「こうもり」はあまりにも素敵な曲が多く、さらに大ヒットしたため、ウィーン歌劇場をはじめ、ドイツ語圏の主だったオペラハウスでも上演されるようになり、「オペレッタ」と「オペラ」の壁をなくしてしまった、という功績もありました。
長いオペレッタですが、現代でも上演が途切れることはなく、また、コンサートでも、序曲だけだったり、アリアだけだったりと抜粋でもよく演奏されます。最後の大団円では、「みんなシャンパンのせいさ!」と一同が楽しく歌うシーンがあるのですが、これを聴けば、ウィーン風の大晦日気分を味わえること間違いなしです。
どうぞ軽快な「こうもり」の曲とともによいお年をお迎えください!
本田聖嗣