■有馬記念 「カス丸の競馬GⅠ大予想」
引退キタサンブラックは有終の美を飾れるか?

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   カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。先週の朝日杯フューチュリティステークスは○▲◎で3連複、当たったよ。ガジュマル爺も◎△で馬単ゲットだじぇい。なんか、カスヨ姉さんだけ、さえないじぇい。

   カスヨ 相変わらず、口が減らないわね。どれも印は打っているのよ、ちょっとの違いじゃない。なによ。

   ガジュマル爺 まあまあ、やめんかい。2017年のケイバもいよいよ大詰めじゃな。しかも、今年はクリスマスイブにグランプリ、有馬記念(2017年12月24日、中山競馬場、芝2500メートル)が開かれるなんて、なんとも粋じゃわい。「アナタの、ワタシの夢が走るんじゃよ」......

オグリ、ディープ、オルフェ...... 有馬は名馬が有終の美を飾る舞台

   カス丸 よ~し、バッチリ当てて。クリスマスプレゼント買うじぇい! それで今年は、どうなるんだじぇい。キタサンブラックがこのレースを最後に引退するらしいし、やっぱり有終の美を飾ることになるきゃすう?

   ガジュマル爺 有馬記念をラストランに、引退した名馬は数多いんじゃ。古くは1990年の「ユタカマジック」に17万人が酔いしれたオグリキャップ、2003年には有馬記念を連破してターフを去ったシンボリクリスエス、そして06年のディープインパクト、13年には引退レースだというのに、2着を8馬身もぶっちぎったオルフェーブル。どれも記憶に刻み込まれとるわい。これは、キタサンブラックにはいいデータじゃな。

   カスヨ そんなことないわ。引退する馬が必ず勝っているわけじゃないのよ。GI最多の7勝をマークしたテイエムオペラオーは負けているわ。天皇賞(秋)や安田記念を勝ったジャスタウェイも最後(2014年、ジェンティルドンナの4着)は負けたわ。だから、キタサンブラックは単穴▲ね。最強世代の5歳馬だし、その中でも現役最強だとは思うわ。でも、やはり天皇賞・秋(GI 東京・芝2000メートル)の雨天での激走(1着)とジャパンカップ(JC、GI 東京・芝2400メートル)の頑張り(3着)をみると、疲れがあるんじゃないかしら。 わたしの本命◎は、ミッキークイーン。前走のエリザベス女王杯(GI 京都・芝2200メートル)は休み明けで3着と好走。秋2戦目で余力十分よ。昨年、このレースで5着だったけど、エンジンのかかる前に終わっちゃった感じ。今年は違うわよ。対抗○もシャケトラで大穴狙いよ。

   ガジュマル爺 やっぱり、負けが込むといかんのう。冷静じゃないわい。

   カスヨ ふん。シャケトラはね、中山コースで好走しているのよ。春の日経賞(GII 中山・芝2500メートル)で、レインボーライン(17年天皇賞・秋3着)やゴールドアクター(15年有馬記念優勝、17年宝塚記念2着)を負かしてるのよ。同じコースと距離。結果が出てないから人気がないけど、実力はGI級なのよ。

   カス丸 ガジュマル爺の本命◎は、キタサンブラックなんでしょ?

   ガジュマル爺 いや、わしは3歳馬、スワーヴリチャードが本命◎じゃ。ダービー2着。勝ったのはJC2着のレイデオロじゃから、古馬の1線級には引けはとらん。実際に、前走のアルゼンチン共和国杯(GII 東京・芝2500メートル)は2着に2馬身差以上の差をつけて勝った。圧巻じゃったわい。外枠に入ったのが気になるが、負担重量も古馬より2キロ軽い(55キロ)し、距離はピッタリじゃろうから大丈夫じゃろ。対抗○は、サトノクロニクル。単穴▲もブレスジャーニー、いずれも3歳馬じゃ。ブレスは2歳(2016年)のとき、東京スポーツ2歳ステークス(GIII 東京・芝1800メートル)で、スワーヴに土をつけとる。前走はチャレンンジカップ(GIII 阪神・芝2000メートル)に挑戦。休み明け2戦目で3着。このレースで勝ったのがサトノクロニクルじゃ。この3頭、実力はほとんど差がないと思うんじゃが、順調度から◎○▲の差をつけたってとこじゃな。つまり、今年の有馬のキーワードは、世代交代というわけじゃよ。

   カスヨ スワーヴは悪くないと思うけど、左回り専門よ。東京コースしか走らないじゃない。実際、皐月賞(GI 中山・芝2000メートル)は6着だったわ。右回りじゃ買えないわよ。3歳馬だと、ブレスかしら。でも△ね。

ハーツクライ産駒、なぜか中山コースは走らない?

   カス丸 ジャパンカップを勝ったシュヴァルグランはダメなの?

   カスヨ わたしは、無印よ。どういうわけだか、父がハーツクライの仔は中山コースがヘタなのよ。だから、スワーヴも買わないんだけど。シュヴァルグランも、昨年はアルゼンチン共和国杯を勝って、JCも3着。絶好調だったはずだったんだけど、結局6着に終わったわ。なんか、アテにならない感じね。それだったら、ルージュバックが北村宏司騎手に乗り替わって、△よ。ぜひ、買いたいわね。産経オールカマー(GII 中山・芝2200メートル)は北村騎手がうまく乗ったわ。ふだん、後ろからしかレースを運べない馬が先手先手のケイバ。最後の直線ではインをついて1着。あのレースは印象に残っているわ。悲願のGI制覇よ。あとは、ヤマカツエース。昨年の有馬で4着と好走。近走は大敗したけど、今年は大阪杯(GI 阪神・芝2000メートル)や札幌記念(GII 札幌・芝2000メートル)で3着。堅実さを買うわ。サクラアンプルールも人気がないからおもしろいわよ。札幌記念の勝ち馬だし、一発はあるわ。

   ガジュマル爺 なにを言っておる。そのハーツクライは有馬記念で、あのディープインパクトを負かして優勝したじゃろ。そんなことも忘れとるんか。中山コースはヘタなわけじゃないわい。

   カス丸 ガジュマル爺のオススメはないの?

   ガジュマル爺 そうじゃな。サトノクラウン(17年宝塚記念優勝)、シュヴァルグランは押さえておきたいところじゃな。どちらも、今年のケイバ界を盛り上げてくれたGI馬じゃからのう。

   カス丸 本命◎決めたじぇい。1枠2番を引いたキタサンブラック。これ以上の枠はないきゃすう。疲れは溜まってるだろうけど、スタートから一人(一頭)旅でゴールまで行くじぇい。

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