3代目のメディアへ 台湾発ライブ配信アプリ「17 Live」、狙うは世界

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   「夢を叶えられる場所にしたい」。アジアを席巻する台湾発のライブ配信アプリ「17 Live」の創業者、Jeffrey Huang氏はかつて、そう語った。

   「17 Live」は今まさに、次のステージに進もうとしている。俳優や歌手、タレント、モデルなどの「夢」見る若者たちがファンと交流するプラットフォームから、「メディア」へーー。J-CASTトレンド編集部は台湾でライブ配信市場の最前線を取材した。

  • 「17 Live」のクリスマスオフラインイベント@台湾。中央の女性は、17ライバーの頂点に立った「小金魚韓羽」さん
    「17 Live」のクリスマスオフラインイベント@台湾。中央の女性は、17ライバーの頂点に立った「小金魚韓羽」さん
  • Jeffrey Huang氏
    Jeffrey Huang氏
  • 17 mediaの広告がビルの一面を飾る
    17 mediaの広告がビルの一面を飾る
  • 会場の敷地内で、馬がお出迎え。
    会場の敷地内で、馬がお出迎え。
  • 総勢300人の17 ライバーが集結した
    総勢300人の17 ライバーが集結した
  • 女性の17 ライバーが圧倒的に多い
    女性の17 ライバーが圧倒的に多い
  • 「小金魚韓羽」さん
    「小金魚韓羽」さん
  • 「小金魚韓羽」さん
    「小金魚韓羽」さん
  • Shang Koo CFO
    Shang Koo CFO
  • クイズ番組「17Q」の生放送前の一コマ
    クイズ番組「17Q」の生放送前の一コマ
  • 「17 Live」のクリスマスオフラインイベント@台湾。中央の女性は、17ライバーの頂点に立った「小金魚韓羽」さん
  • Jeffrey Huang氏
  • 17 mediaの広告がビルの一面を飾る
  • 会場の敷地内で、馬がお出迎え。
  • 総勢300人の17 ライバーが集結した
  • 女性の17 ライバーが圧倒的に多い
  • 「小金魚韓羽」さん
  • 「小金魚韓羽」さん
  • Shang Koo CFO
  • クイズ番組「17Q」の生放送前の一コマ

芸能人が稼げるシステムづくり

   「17 Live」(以下「17」)は2015年6月、台湾でサービスをスタート。台湾と日本、韓国、香港、タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシアの計9か国でサービスを提供しており、ユーザー登録者数は世界中で4000万を突破している。

   ダウンロード数が1000万を超えるまでに要した期間は244日で、これはインスタグラムや、ツイッターより短い。

   「ここまで大きくなるとは想像していなかった」。「17」を運営するM17 Entertainmentの創業者、Jeffrey Huang氏(以下Jeff氏)は2017年12月16日のJ-CASTトレンド編集部の取材にそう話した。

   そもそも、「17」が誕生したきっかけは、彼が台湾で有名な芸能人だったからだ。YouTubeやフェイスブックで自身の作品を公開して有名になっても、儲かるのはほんの一握りーー。台湾の芸能界ではそんな状態が20年くらい続いており、Jeff氏は芸能人がきちんと稼げて、ファンと遊べるシステムの構築を目指した。

   「17」では、ライブ配信者(17ライバー)が配信し、視聴者(ファン)が「いいね」やコメント、「Poke」(「つっつく」の意)で反応する。17ライバーはその上でファンの名前を読み上げる......といった具合に、双方のコミュニケーションがスマホ1つで成立する。

   ファンは課金して17ライバーに「ギフト」というアイテムをプレゼントする(日本では120円~)。多くの17ライバーはM17 Entertainment 傘下の17 Mediaか、他の芸能事務所に所属しており、ファンが「ギフト」を贈れば贈るほど、17ライバーの懐もその分だけ潤うのだ。

   さらに、17 Mediaは17ライバーたちに自社広告への出演をオファー。街のビルには、17 Mediaの広告が一面を飾り、トップライバーたちはいつかネットの外へ飛び出す日が来ることを夢見て、自らの手で自らの可能性を広げる。

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