オレオレ詐欺、還付金詐欺、架空請求――。高齢者を狙った詐欺の手口は年々巧妙になってきている。
このような高齢者の詐欺被害未然防止を図るため、内閣府政府広報室は、警察庁・金融庁と連携し、「高齢者詐欺被害防止啓発キャンペーン」を、2017年12月11日から行う。
11日には、東京・巣鴨でPRイベントが行われ、「未然奉行」こと俳優の松平健さんが、高齢者詐欺防止に「出陣」した。
誰もが被害を受ける可能性がある
「未然奉行」として6年目を迎える松平さんは、
「この先も1人でも被害者を減らせるように、ゼロにできるように注意を呼びかけていきたい」
と、意気込みを語り、さらに、被害は首都圏だけでなく全国に及んでいることにも触れ、
「誰もが被害を受ける可能性があるので、未然に防ぐことを知ってほしい」
と、訴えた。
本キャンペーンでは、親子間の会話を増やすことや高齢者の見守り強化の呼びかけはもとより、怪しい電話がかかってきた時のために前もって家族と交わす「約束」こそが、強力な防止策になると伝えている。
そのため、「あらかじめ家族や周りの人たちと『約束』を決めるなら?」という質問に対しては、「合言葉を聞くのがいい」と、松平さんは言う。
具体的には、お母さんの好きな花や好きな食べ物だそうで、自分たちしか知り得ない内容を、確認の材料とするのがいいそうだ。
イベントの最後には、「詐欺・消費者トラブルから守るために、約束を決めるのじゃ!」と、大きく声をあげ、集まった観客たちを盛り立てていた。