省エネというと「我慢」の発想が強いが...
近大チームの学生代表を務める近大大学院修士2年の男子学生は、既存住宅に「カートリッジ」を増築する利点を
「まず、工期を短縮できる。トラックで運べるうえ、早ければ2~3時間で取り付け可能」
と、解説。
「ライフスタイルに合わせ、気軽に付け替えられる。今後もしコストが下がり、大量生産できるようになると、普及しやすくなるのでは」
と話した。
首都大大学院修士1年の男子学生は、
「東南アジアでは、土壌を含めた生活が一般的。私たちのモデル住宅はテラスハウス(横並びの集合住宅)で、屋外空間を近隣住民と共有できるため、良好なコミュニティが生まれる」
と述べた。
「エネマネハウス」がもたらす効果について、エネマネハウス2017事務局の平田陽平氏は
「日本で省エネというと、『我慢』の発想が強いと思う。建物の性能でカバーすれば、快適な生活の質を落とさず省エネできると体感していただくことは普及・啓発につながる」
と説明。
「学生は実際に自分たちで家を作る経験がないと思う。この取り組みを糧に将来、住宅の分野で活躍してほしい」
と語った。
期間最終日の12月17日には、審査員の審査結果と一般投票をもとに優秀賞を発表する表彰式を執り行う。