これほどタイムリーな映画祭は珍しい。「映画と天皇」。2017年12月9日から15日まで東京・渋谷のユーロスペースで開かれる。企画・主催は日本大学芸術学部映画学科映像表現・理論コース映画ビジネスゼミの面々。学生たちが、映画を通して明治から昭和、平成の天皇と、その時代を振り返る。
期間中にそれぞれ2回ずつ上映
上映されるのは1939年の「戦ふ兵隊」(亀井文夫監督)から、2014年の「インペリアル 戦争のつくり方」(金子遊監督)まで、実写やドキュメンタリーなど14本。
「明治天皇と日露大戦争」(57年、渡辺邦男監督)、「拝啓天皇陛下様」(63年、野村芳太郎)、「日本のいちばん長い日」(67年、岡本喜八監督)などの有名作品から、少し毛色の違ったところで「日本春歌考」(67年、大島渚監督)、「軍旗はためく下に」(72年、深作欣二監督)なども。
さらには「ゆきゆきて、神軍」(87年、原一男監督)、「新しい神様」(99年、土屋豊監督)、21世紀に入ってからの作品では「太陽」(2005年、ソクーロフ監督)、「天皇と軍隊」(09年、渡辺謙一監督)などの海外作品、カンヌ映画祭に招待された「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」(12年、若松孝二監督)などもあり、バラエティに富んでいる。
珍しいところでは54年の「日本敗れず」(阿部豊監督)や、57年の「孤獨の人」(西河克己監督)もある。
期間中にそれぞれ2回ずつ上映される。有名ゲストも参加するので、事前にチェックしておこう。当日券は一般1200円、学生1000円。前売りだと各800円。
詳細は公式サイトから。