京都現存最古のミニシアター、一時閉館へ 「長い間ありがとう」「ああ!私の20代が!」

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   京都市内に現存する最古のミニシアター「京都みなみ会館」(京都市南区)が2018年3月末をもって一時閉館することが17年12月1日、分かった。

   建物の老朽化で、営業存続を断念せざるを得ないと判断したため。2018年中の再開を目指して移転候補地の調整を進めている。

  • 京都みなみ会館の公式サイト
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今いる場所の近辺で再開できるように...

   京都みなみ会館は1963年12月、邦画の封切館としてオープン。ポルノ映画の上映館となるなど、時代とともに上映形態を変えながら、アート系の作品で定着した。90年代のミニシアターブームに乗り、年間300本超の上映作品や「京都怪獣映画祭ナイト」などのユニークな名物企画で映画ファンを魅了した。

   閉館の理由は、建物の老朽化だ。補修工事では対応できず、大規模な修繕工事に要する費用も捻出できないため、営業存続を断念せざるを得ないと判断した。

   現在、2018年中の営業再開を目指して移転候補地の調整を進めている。吉田由利香館長は、2017年12月1日のJ-CASTトレンド編集部の取材に「今いる場所の近辺で再開できるよう検討している」と話した。

   閉館する2018年3月には、同館の歴史を彩る作品を厳選した企画「さよなら特別興業」を開催する。具体的な上映作品は未定だという。

   吉田館長は「京都は大学の多い街。青春時代をここで映画を見て過ごし、全国に散っている方も多い」と話し、

「50年以上にわたり上映し続けてきた。この精神は今後も受け継いでいくが、建物自体は取り壊されてしまうので、お時間があれば足を運んでいただきたい」

と語った。

   同館では現在、香港の新鋭若手監督5人が未来の香港を題材に描いたオムニバス作品「十年」や、日本統治下の台湾のモダニズム詩人団体にスポットを当てたドキュメンタリー「日曜日の散歩者 わすれられた台湾詩人たち」が公開中。

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