ランキングを振り返って総括
中でも、大賞の『マ?』はこれ以上省略出来ない「一文字のギャル語」として人気を集め、それらの背景には、彼女達がSNSにおいてよりスピーディーな会話を求めるとともに、SNSでのテンポの良いやり取りを楽しんだことが背景にあると思われます。
しかし、個人的にはこれまでと比べ、さほどパンチのないギャル語がランクインしたと感じており、今年は「THEギャル語!」「ギャルって面白い!」といったギャル限定の言葉が目立たず、"らしさ"に欠けた1年だと感じました。
それには、ギャルが生みだした言葉がSNSで使用されると同時に、SNSを通し、ギャルだけではなく日本全国に瞬時に広まることで、「ギャル語=ギャル達が使用する特別な言葉」だったものが、「ギャル語=ギャルから一般の人まで浸透する使いやすい言葉」に変化を遂げ、ギャル語に特別感が薄まってしまったからだと思っています。
これまで常にギャルだけが使う特別な言葉「ギャル語」を追いかけてきた私からしてみると、どこか寂しい結果となってしまいましたが、ただ言えることは、これらの言葉を生み出してきたのは「ギャル」であること―。この思いは昔も今も強く訴えていきたいと感じています。
果たして来年はどういったギャル語がランクインするのでしょうか。
少しでも"らしさ"に溢れるギャル語が生まれるように、来年は『過去1』で世間から『そマ?』って言われるようなギャル語をお届けしたい気持ちでいっぱいです。
だってギャル達のことを誰よりも『だいしてる』から!
grp by CROOZ/Girls Research Press・ギャル流行語実行委員会 安部舞紗