京急電鉄、約11年ぶりに「全面塗装」復活へ! 「『京急らしさ』を取り戻す」

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   京浜急行電鉄(東京都港区)が、2018年1月から順次営業運転を始める新造車「新1000形(17次車・ステンレス車)」で11年3か月ぶりに全面塗装を復活させる。2017年11月29日付の報道発表で明らかにした。

  • 「新1000形(17次車・ステンレス車)」(イメージ)
    「新1000形(17次車・ステンレス車)」(イメージ)
  • 車内イメージ
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フィルム貼りから塗装へ

   鉄道業界では近年、無塗装、フィルム貼りのステンレス車両が主流となっているが、京急電鉄はあえてステンレス車両の全面塗装に踏み切る。報道発表によれば、「『京急らしさ』を取り戻すため」。ステンレス車両の全面塗装は、関東大手私鉄としては初の試みだという。

   従来の「新1000形(ステンレス車)」では、先頭部のみ普通鋼を塗料で塗装し、その他をカラーフィルムでラッピングしていた。「17次車」では全面エナメル塗装を採用し、ドア周りや窓枠まで赤と白を基調として「京急らしさ」を表現する。

   全面塗装を導入する車両は、6両編成が2本、8両編成が3本だ。2018年1月に6両編成1本、2月に8両編成1本の営業運転を開始する。今後の新造車についても、17次車と同様の仕様を予定しているという。

   その他にも、車内の情報提供装置(LCD)を2画面に拡大し、従来の路線案内や乗り入れ先の路線などを2画面で表示して、乗客にさらなる詳細な情報提供を図る。4言語(日・英・中・韓)表記やピクトグラム(路線記号)表示で、増加する訪日外国人利用客の利便性も高める。

   「新1000形(ステンレス車)」は2007年3月、京急電鉄で初のステンレス車両として登場した。車体はそれまでの全面塗装からフィルムを貼り付ける手法に変更して赤い電車のイメージを継承しており、京急車両の約3割を占める主力車両となっている。

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