牛乳の生産者団体などでつくる一般社団法人「Jミルク」(東京・中央区)は2017年11月25日、「第5回牛乳ヒーロー&ヒロインコンクール」表彰式を都内で開催した。
122万2000円が寄付された
同コンクールは毎年6月~9月、全国の小学生を対象に、架空のキャラクター「牛乳ヒーロー」「牛乳ヒロイン」の絵を募集するというもの。
「牛乳を大切に思う気持ち」を育むと同時に、世界の飢餓や食料問題に目を向けてもらうことが狙いで、17年は昨年から12%増えた2万4440作品が集まった。応募作品1点につき50円が、FAO(国際連合食糧農業機関)の「飢餓撲滅草の根募金」に寄付され、ことしは122万2000円が届けられた。
2万4440作品の中から、創造性や独自性をもとに計37作品が受賞し、応募作品数が最も多かった小学校には「FAO駐日連絡事務所 団体特別賞」が贈られた。
最優秀賞(農林水産大臣賞)に輝いたのは、「こつこつ忍者 ミルク丸」(牛乳ヒーロー)と「みるきゅん」(牛乳ヒロイン)だ。
「こつこつ忍者~」の作者・蟹井綾斗君(3年)は、手裏剣を骨型のクッキーにアレンジ。
「骨の形をしたクッキーにはカルシウムがたっぷり入っていて、カルシウム不足の人に食べさせてあげたい」
とユニークな物語を付与した。
時田波乃帆ちゃん(5年)が描いた「みるきゅん~」は、手や靴の装飾がハートの形になっており、「ハートで牛乳愛を表現しました」。なんと17個もハートが隠れている。
最優秀作品に選ばれた2作品は、今後Jミルクが提供する学校向け副教材などのツールにイメージキャラクターとして起用され、全国の食育の現場で活躍することが予定されている。