【あなたの知らない感動家電】(3) もう照明で消耗しない、「Hue」は電球を再発明した

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スイッチを変えるスイッチ?

   「照明のオン・オフのたびにアプリを立ち上げるのって面倒なんですよね」

   ――え!? それ、言ったらおしまいなんじゃ......。

「だって想像してみてください。照明の操作のたびにスマホを取り出して、アプリを立ち上げて、対象の部屋を選んで、ONにするって手間じゃないですか?それよりも、使い慣れた位置にある壁のスイッチを押すほうが早いですよね」

   ――たしかに......。

   「でも、その壁のスイッチにも弱点があるんですよ。『リノベる』にリノベーションを依頼してくださるお客様で、施工後に照明に関する相談で多いのが『リビングの入り口付近にスイッチを設置したけど、使い勝手が悪かった』といった、スイッチの位置についてです。スイッチの位置は配線工事をしないと変更できず、お金も時間もかかりますし、気軽に変更できなかったわけです」

   「ほかにも、『寝室だけでなくクローゼットの照明も同時に操作できれば楽なのに』と思ったことはありませんか?」

   ――ありますね。

   そこで、木村さんはおもむろに小型の電子機器を2つ取り出した。聞けばこれらはHueに対応する専用デバイスで、スイッチやリモコンとして使えるという。

   「このスイッチは思うままに取り外しができんです。生活スタイルやシーンに応じて場所を変更でき、就寝前には枕元に設置する、なんて使い方もアリです」
これがHueを動かすうえで便利(画像上)「Dimmer Switch」、(画面下)「Tap」(画像はフィリップスの公式サイトより)
これがHueを動かすうえで便利(画像上)「Dimmer Switch」、(画面下)「Tap」(画像はフィリップスの公式サイトより)
「さらに、このスイッチを設定すれば、操作できる照明を自由にカスタマイズできます。なので、リビング周りの照明をワンタッチで消せるようにしたり、玄関に1つ置いておけば、スイッチひとつで家の照明すべてを消すなんてことも。『キッチンだけ点けっぱなしだった...』といった失敗もなくなるわけです」

   もちろん、電源のオン・オフだけでなく「調色(色を変える)」と「調光(明るさを変える)」機能も備えている。たとえば、勉強や仕事で集中したい時は「昼白色」、くつろぎながら映画を見る時は「電球色」といった使い分けも可能だ。

シーン毎に色温度を選べる(画像はGooglePlayストアより)
シーン毎に色温度を選べる(画像はGooglePlayストアより)
木村 大介

木村 大介

1985年生まれ。信州大学大学院工学系研究科機能機械学専攻。半導体業界、アドテク業界を経て2015年5月にリノベるに入社。新規事業「Connectly」の責任者として従事。2016年12月にスマートハウス専用アプリ「Connectly App」対応住宅の1号案件を販売し、2017年8月時点で導入世帯数17件。

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