赤川次郎、新シリーズへの思い 「作家ではなく役者になっていたかもしれない」

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   作家の赤川次郎氏が、2017年11月16日に行われた講談社主催「2017年冬~2018年早春 講談社 新刊・新企画説明会」に出席した。多くの報道陣が詰めかける中、70歳を前にスタートさせる新シリーズへの想いを語った。

   赤川次郎氏の新シリーズは『キネマの天使 レンズの奥の殺人者』。映画業界を舞台にしたミステリーで、ヒロインは映画製作現場で活躍するスクリプター(記録係)という設定。

   スクリプターとは、カットごとに撮影される映画の撮影現場で、役者の動きや服装など映るものすべてを記録し、カットをつないだ時に矛盾が出ないようにする仕事。映画の撮影現場に詳しい赤川氏は、スクリプターは探偵に向いていると以前から感じていたそうだ。

  • 壇上で新シリーズ『キネマの天使 レンズの奥の殺人者』を語る赤川氏
    壇上で新シリーズ『キネマの天使 レンズの奥の殺人者』を語る赤川氏
  • 幼いころからの映画とのかかわりを語る赤川氏
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  • 壇上で新シリーズ『キネマの天使 レンズの奥の殺人者』を語る赤川氏
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ぼっちゃん、映画に出ませんか?

   赤川氏は、なぜ撮影現場に詳しいのか。自身の小説が映画化された際に撮影現場を訪ねることもあるそうだが、理由はそれだけではなかった。赤川氏は、父親が映画の制作会社に勤務していたため、幼少時から撮影現場についていき、スタッフから「ぼっちゃん、映画に出ませんか?」とたびたび声をかけられ、そのたびに逃げ回っていたというエピソードを持つ。今回のスピーチでも「あのとき映画に出ていたら、役者になっていたかもしれないですね」と語り、会場は和やかな笑いで包まれた。

   また、幼少時から撮影現場に触れていた赤川氏は、小説を執筆する際に、常に映像をイメージしており、赤川作品の根底には映画が密接に影響しているのだという。まるで幼いころからこの作品の執筆が約束されていたかのようだ。

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