電車やバス内で、飲食している人を見かけることはないだろうか。
通勤や帰宅ラッシュの時間帯にパンやおにぎりを食べたり、中にはお酒まで飲んでいたり......。
こうした光景について、人々はどう思っているのか――。
乗換案内サービスの「駅すぱあと」を提供するヴァル研究所は、「電車やバスでの飲食に関する意識調査」を行い、2017年11月14日、結果を発表した。
10代と70代で大きな差が
まず、「電車やバス車内での飲食は問題があると思うか」では、全体の74.5%が「飲食物や時と場合による」と回答。「問題ないと思う」は5.2%、「問題あると思う」は18.3%。
世代別では、差が見られた。10代の13.6%が「問題ないと思う」、「問題あると思う」は0%だったのに対し、70代以上は「問題ないと思う」がわずか4.4%、「問題あると思う」が35.6%と、大きな差が生じている。
また、「電車、バス内で食べてもいいと思う食べ物」では、全体の最多は「飴」で92.4%、次いで「ミントタブレット」で89.6%、「ガム」で88.7%だった。一方で、「パン」は34.7%、「おにぎり」は33.9%。手軽に食べられ、おなかも満たされるが、電車やバス内で食べるのは避けた方がいいかもしれない。
世代別で見ると、10代はパンとおにぎりはそれぞれ7割近くが「いいと思う」と回答しているのに対し、70代以上はそれぞれ2割程度にとどまっており、パンとおにぎりを食べることについても大きな意識差があった。
「匂いがバス中に漂って気分が悪くなった」
電車やバス内で飲んでもいいと思う飲み物では、全体は「ペットボトル・水」が最多で97.35%、次いで「ペットボトル・お茶」が95.11%、「ペットボトル・ジュース」が84.71%だった。一方で、「缶入りお茶」は37.02%、「缶入りアルコール」は36.28%、「缶入りジュース」は35.60%。ペットボトルか、缶かどうかで違いが見られた。
「電車やバス内で飲食をしても問題ないと思うシーン」で、男女とも「車内に人が少ないとき」が最多で9割近かった。
車内で不快に感じたエピソードでは、
「雨の日の路線バスでの飲食。匂いがバス中に漂って気分が悪くなった」(50代女性)
「菓子パンやおにぎりをがっついている大人がいると、忙しいんだろうなと気持ちはよく分かるが、私はできません」(40代女性)
「朝の通勤電車でトーストを食べてる人を見たときは驚いた」(50代男性)
「まあまあ混雑している車内(電車)で、揺れた拍子に食べていたチョコ?か何かで他人の服を汚してしまってトラブルになっているのを見たことがある」(20代男性)
などと、驚きの声もあがっている。
調査は、2017年9月7日~19日の間に、ヴァル研究所が提供するID「val ID(ヴァル アイディー)」に登録している10代~70代の1472人を対象にインターネット上で行った。