2000円で幸せになれるワイン
「かねて不満があった」という。日本のワインガイドのことだ。値段は高いし、表現は難しい。訳書は日本の事情と合っていない。で、自分で書いたのが『おうち飲みワイン100本勝負』(著・山本昭彦、朝日新聞出版、756円)だ。
著者の山本昭彦さんのワイン代は年間200万円を超す。取り上げている100本すべて自腹で飲んで納得したものだ。初心者をターゲットに2000円台中心のお買い得ばかり。2人で飲めば1000円。2日かければ1回500円。それで幸せになれるなら高くはない。
「平日の夜を癒やすワイン」「週末を彩るワイン」「アウトドアではじけるワイン」「勝負を賭けるワイン」「大切な人へ贈るワイン」と目的別に推薦、コンビニの食材を使ったおつまみも紹介している。著者のワイン好きが熱く伝わってくる。