■エリザベス女王杯 カス丸の「競馬GI大予想」
百戦錬磨のレディか、若きお嬢様か

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   カス丸 はーい、僕、カス丸きゃすう。秋の天皇賞は馬単◎▲当たったじぇい。この調子でいくじぇい。

   今週は牝馬の女王を決める「エリザベス女王杯」(2017年11月12日、京都競馬場、芝2200メートル)。やっぱり、牝馬は目移りするきゃすう。目が回るじぇい。

   カスヨ なに言ってんの、生意気に。でも今回も難解ね。昨年のこのレースを勝ったクイーズリング(5歳)や、2015年のミッキークイーン(5歳)に16年のヴィブロス(4歳)、17年のディアドラ(3歳)と、3頭の秋華賞(3歳牝馬限定のGIレース、京都・芝2000メートル)優勝馬がそろい踏み。まあ大雨で、馬場の悪化を気にしなくてもよさそうだから、ちょっとは頑張りなさいよ、カス丸。

イケメンの浜中騎手がエスコートするじぇい!

   カス丸 えっ、なに言ってんだじぇい。カスヨ姉さんもガジュマル爺も、最近はかすりもしてないじぇい。

   ガジュマル爺 うぉっほん。済んだことをイチイチ気にしてちゃいかんなぁ、カス丸。そんなことじゃあ、イヌがちっちゃくなってしまうぞ。

   カスヨ そうよ。調子に乗んじゃないわよ。さっそく予想よ。コースは3角を曲がってから下り坂が続き、直線は外回りコースの400メートル。平らだからラストスパートが利く半面、長くいい脚が使える馬が勝つ可能性が高いわね。そんなコースだからかしら、京都コースはとにかく、ディープインパクトを父に持つ馬が強いわ。

    で、わたしはミッキークイーン。前走の宝塚記念は牡馬にまじっての3着。天皇賞を勝った、あのキタサンブラックより先着しているし、実力は折り紙つきよ。夏を休養してリフレッシュ。昨年のこのレースも休み明けで3着を確保しているし、心配ないわ。なにより、騎手がいいのよ。この馬には浜中騎手がずっと乗ってるの。しかも、若くてイケメン。今回も上手にエスコートしてくれると思うわ。

   ガジュマル爺 たしかに悪くない。ただ、わしは△止まりじゃ。それよりも勢いのある4歳馬じゃ。わしの◎本命はヴィブロス。昨年の秋華賞馬で、その後は海外に遠征してGI勝ち。帰国後の初戦の前走も、しっかり2着を確保するあたりは非凡なものがある。京都コースも得意じゃし、休み明け2戦目で体調はバッチリじゃろう。

    ○対抗は、3歳馬のリスグラシューじゃ。3歳牝馬クラシック(GI)の3戦を経て勝利こそないが、桜花賞と秋華賞で2着、オークス5着と堅実で、どんなコースやレース展開でも必ず末脚(最後の加速に使う脚力)を伸ばしてくる。混戦を断つのは、強くタフなこうした馬じゃよ。

   カス丸 世代を、どう評価するかってこと?

   カスヨ カス丸、わかってきたじゃない。そういうことね。わたしは5歳馬が、現状の最強世代だと思ってるわ。3歳馬は軽視ね。今年の秋華賞馬、ディアドラも前走でメいっぱいだわ。だって、あの秋華賞、大雨で泥んこ馬場だったわ。そのレースで一生懸命走ってんだもの。どの3歳馬も、もう余力なんてないはずよ。

   4歳馬のヴィブロスは、その実力から○対抗。▲単穴は、やっぱり5歳馬のルージュバックよ。前走のオールカマー(GII 中山・芝2200メートル)は牡馬相手に優勝。3歳の頃は桜花賞、オークスで1番人気に押されたほどだから、底力はあるのよ。京都コースは脚の使いどころだけだから、怒涛の追い込みが決まるかもしれないわ。

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