1980年に結成されたニューウェイブなバンド、JUICY FRUITS(ジューシィ・フルーツ)のNEWアルバムが、バレンタインデーの2018年2月14日にビクターエンタテインメントからリリースされる。
新譜は、1984年5月発表の「Come on Swing」以来、約34年ぶり。2017年11月5日、東京・赤坂 GRAFFITIでの単独ライヴで発表した。
イリアのウィスパー・ボイスが帰ってきた!
♪キミとイチャイチャしてるところを
見られちゃったわ。
それをペチャクチャ言いふらされて
わたしピンチ!
代表曲「ジェニーはご機嫌ななめ」は、ジューシィ・フルーツがバックバンドを務めていた近田春夫氏がプロデュース。当時には類を見ないアイドル・バンドとして売り出した、そのデビューシングルで、PerfumeやGO!GO!7188、やくしまるえつこといったアーティストがカバーしている。
身近なのに斬新な歌詞を、テクノっぽいアレンジに乗せて、ファルセットによるウィスパー・ボイスで歌ったイリア(奥野敦子)も、10月30日に「赤ちゃん」を着る年齢になった。
そんなジューシィ・フルーツの「お誕生日」ライヴは、ファーストアルバム「Drink!」の1曲目に収録されている「あやふやアバンチュール」で幕を開け。「恋愛タクティクス」「恋はベンチシート」「ミニスカート気分」などを連発すると、イリアのギターテクニックも冴えわたった。熱く、キュート! キラキラしている!!
サザンオールスターズのパーカッショニスト、野沢「毛ガニ」秀行さんがシークレットゲストとしてお祝いに駆けつけると、「海」と「そんなヒロシに騙されて」を共演。さらには、スペシャル・ゲストとして参加した近田春夫氏と共に「トワイライトゾーン」「ああレディ・ハリケーン」を披露した。
最後は出演者全員で1962年のザ・ピーナッツの大ヒット曲「ふりむかないで」を、観客も一緒に大合唱。大いに沸いた。
また、当日は来場者限定で、イリアからフォトアルバムがプレゼントされた。
近田春夫書き下ろしによる新曲を含む全10曲を収録
ジューシィ・フルーツは1984年解散。しかし、2009年にイリア(ボーカル・リードギター)とトシ(ドラムス・コーラス)を中心にライヴ活動を再開すると、これにジェフ(ベース・コーラス)とアキシロ(ギター・コーラス)が合流してジューシィ・フルーツの半分、「ジューシィ・ハーフ」として活動。ジューシィ・フルーツの楽曲をメンバーが自らカバーすることで、LIVEは多くのファンで盛り上がった。2013年に、バンド名「ジューシィ・フルーツ」を「復活」させた。
2018年2月14日発売のNEWアルバムは、デビュー当時のプロデューサー、近田春夫氏の書き下ろしによる新曲を含む全10曲の収録が予定されており、アルバムタイトルなど詳細は後日発表する。
オリジナルメンバーで、NEWアルバムのプロデューサーの柴矢俊彦さんは「すごいアルバムになるから期待していてください」と、胸を張る。
発売元のビクターエンタテイメントは、「近田さんいわく、『売れなきゃ意味がない! 売れる曲を書く!』との力強いコメントをいただいています」という。従来のジューシィ・フルーツらしい曲もあれば、「攻めた」曲もあるらしい。
現在、アマゾンで予約販売を開始。限定盤で、未発表楽曲1曲入りCDRが付いている。2778円(税別)。