農業体験からおいしい食との出会いまで、丸ごと楽しめる食のストリートフェスティバル「JAPAN HARVEST 2017 丸の内農園」が、2017年11月4日開幕した。
主催は農林水産省。2012年からスタートし6回目を迎える人気イベントだ。5日までの2日間、東京の真ん中「丸の内」に、知って、触れて、食べる、楽しいブースが並ぶ。
生産者と消費者のコミュニケーションを
4日は、オープニングアクトとして「田畑と森と海でつながる学生団体いろり」を中心とした学生たちによる踊りのパレードが行われ、明治安田生命ビルでのオープニングセレモニーでは、五穀豊穣を祝う「大田楽」の踊りをACT.JTが披露し会場に集まった観客を沸かせた。
農林水産省 食料産業局 食文化・市場開拓課の西経子課長は、開幕の挨拶として、生産者と消費者とのコミュニケーションに触れた。
「今課題として、生産者と消費者の間に距離ができているのでは、と思います。消費者は(その産物が)どうやってできてきるのか分からない。その一方で、『これおいしいな』と思うこともあるので、両者がつながっていろいろ話していただきたいと思います」
コミュニケーションを多くとって交流を深め、今後も継続していってほしいと、笑顔で語った。
また、食料産業局ではインスタグラムなどSNSを活用し、今回のイベントの様子などをリアルタイムで発信していくという。
牛の搾乳体験に子供も大喜び
「JAPAN HARVEST 2017 丸の内農園」は、誰もが楽しみながら、日本の食文化や国産農林水産物への理解を深められるよう、体験型のコンテンツも多い。
食関連団体・メーカー・地方自治体などによるこだわりの産品の販売や試食、体験型ブースはもちろんのこと、本物の牛の搾乳や農産物の収穫などの農業体験も行える。
また今回の特別企画として、空っぽのお皿にスマートフォンをかざすと、画面に食材と料理動画が現れる「サラカルト」も実施。まったく新しい体験を楽しみながら、そのメニューの食材についての情報やレシピも手に入る。
4日は晴天にも恵まれ、開幕と同時に多くの人がブースを巡った。特に、牛の搾乳体験や珍しい野菜などの作物収穫体験できるエリア「Agri field」(仲通り)には、長蛇の列ができ、子供たちの笑い声も多く聞かれた。
トラクターの市場や、まるで農業施設にいるかのようなVR体験もできるのでおすすめだ。
地域産品があふれるエリア「Sanpin forest」(仲通り)では、先日10月30日に最終審査会で行われたフード・アクション・ニッポン アワード2017の入賞産品の試食や購入もできる。
イベントは、11月4日、5日の11時~16時(予定)。会場は、丸の内仲通り、行幸通り、明治安田生命ビル アトリウム 特設ステージ、MY PLAZA ホール。
入場は無料。
詳細は公式サイトから。