「インスタ映えを狙ったお弁当」――。こんな奇抜な名前の弁当が、まったく「インスタ映え」していないとして、ネットで話題になっている。
「インスタ映え」している?
静岡市清水区のご当地キャラクター「七海波音(ななみはのん)」さんのツイッターアカウントは2017年10月26日、「これがいま静岡で最もインスタ映えするお弁当である」と弁当の近接写真をアップした。その名も、「インスタ映えを狙ったお弁当」。
だがツイッター上では早速、この弁当は「インスタ映え」しておらず、むしろ「ツイッター映え」しているとのツッコみが相次いだ。
「FF外から失礼します これはtwitter映えする『インスタ映えを狙ったお弁当』なのでは?」
「めっちゃTwitter映えするやんw」
「インスタばえ狙うならもっと原色バリバリで、食べられるか不安になるレベルじゃないと...」
「これはむしろTwitter映えを狙っているのでは?w」
「インスタ映え」と「ツイッター映え」に明確な境界線があるわけではないし、写真では、この弁当のおかずが何か、はっきりと分からない。
ただ一般的には、キラキラして色鮮やかな写真がインスタ向きとされる。茶色のおかずが入っている以上、この弁当は少なくとも「インスタ映え」しないだろうとの声が多くなったようだ。
投稿した七海波音さんも「ツイッター映えを狙ったタイトルとしか思えないですよねっ」とつぶやいていた。ツイートの反響は30日現在、「リツイート」1万7000、「いいね」2万2000に達している。
製造・販売元、反響に驚き隠せず
製造・販売元は、静岡市でホテル業や食品の製造販売、飲食業などを手がける「静京商事」(静岡市葵区)だ。同社が運営する弁当店「しずおか弁当」(同区)で、こちらの弁当を販売している。
ここまでの反響は、少しも予想していなかったらしい。同店の公式フェイスブックによれば、「まさか自社の投稿の中で『バズる』というワードを使う日がくるとは夢にも思いませんでした笑」と驚きを隠せなかったようだ。
「インスタ映えを狙ったお弁当」との名前については、
「今回はなんとなく『インスタ映え』に対して斜に構えたような形になってしまいましたが、今のインスタ文化を否定する訳ではありませんし、実際のとこ社内では割と重要なキーワードになってたりもします。そのあたり機会があればぜひお目に掛けたいですね」
と説明しており、
「口火を切ってくださった七海波音さんはじめ、ツイートしてくれた、盛り上げてくれた、静弁バズってる!と笑って頂いた全ての皆さん、皆さんからの深い愛を感じております。本当にありがとうございます」
と感謝している。