天才作曲家ビゼーの「アルルの女」組曲 完成するまでの紆余曲折

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

では、第2組曲をつくった作曲家は誰なのか?

   「アルルの女第2組曲」を編成したのは、彼と1歳違いの友人、同じくローマ大賞受賞者の作曲家、エルネスト・ギロー。ビゼーの才能を大変評価していた彼は、ビゼーの死後、劇音楽アルルの女から、ビゼー自身による第1組曲の選択とは別の3曲を選び出し、そこに、「美しきパースの娘」から抜き出した印象的な「メヌエット」を追加して「第2組曲」としたのです。

   既に劇音楽というより管弦楽組曲として認知されていた「アルルの女」に新たに新しい組曲を追加したのは、それだけギローのビゼーに対する友情の厚さと、作品に対する評価が高さの証しといえるでしょう。

   ギローの意図通り、「アルルの女第2組曲」も大変な成功をおさめ、彼の死後に作られたにもかかわらず、ビゼーの代表作となります。

   ビゼーは、オペラ「カルメン」の初演の3か月後、わずか36歳で亡くなっています。天才は短命、のジンクスからは逃れることができなかったビゼーですが、多くの友人知人、そして、聴衆に惜しまれた彼の才能は、「アルルの女組曲」「カルメン」という作品とともに、クラシック音楽史上に燦然と輝いています。

本田聖嗣

本田聖嗣プロフィール

私立麻布中学・高校卒業後、東京藝術大学器楽科ピアノ専攻を卒業。在学中にパリ国立高等音楽院ピアノ科に合格、ピアノ科・室内楽科の両方でピルミ エ・ プリを受賞して卒業し、フランス高等音楽家資格を取得。仏・伊などの数々の国際ピアノコンクールにおいて幾多の賞を受賞し、フランス及び東京を中心にソ ロ・室内楽の両面で活動を開始する。オクタヴィアレコードより発売した2枚目CDは「レコード芸術」誌にて準特選盤を獲得。演奏活動以外でも、ドラマ・映画などの音楽の作曲・演奏を担当したり、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」や、インターネットクラシックラジオ「OTTAVA」のプレゼンターを 務めるほか、テレビにも多数出演している。日本演奏連盟会員。

姉妹サイト