「ポイントカードはお持ちですか?」――会計時に頻繁に聞かれるこのセリフ。読者はどう感じるだろうか。
「ストレスだけが溜まるし時間の無駄」
Tカード、Ponta、nanacoなどの共通ポイントカードから、家電量販店やドラッグストア、スーパーが独自に発行するポイントカードまで、いまや「ポイントカード戦国時代」に突入している。それに伴い、会計時にポイントカードの有無を聞かれる経験も増えたのではないだろうか。
実際、確認を義務付けている企業も少なくない。J-CASTニュース編集部が2017年7月4日、ファミリーマートに取材すると、同社ではカード確認をマニュアル化しているという。所持していないお客には、登録の必要が無くその場で使える配布型のTカードを勧めているとも話す。
こうした風潮に対し、ネットの掲示板で2017年10月15日、
「客(ポイントカード持ってるかきかれるのうぜえ)店員(きくのうぜえ)」
というスレッドが立ち、「苛立ち」が多数表明されている。
スレッド主の主張を総合すると、こうだ。客・店員双方ともにポイントカードの有無を聞かれる(聞く)のは面倒なのになぜ続いているのか。「ストレスだけが溜まるし時間の無駄」とバッサリ。カードを持っていれば、自ら提示するはずだとも書き込んでいる。
イライラする心理とは?
この意見に対し、
「結構助かってる」
「わざと会計終わったあとに出して面倒なことする性格悪いやつもおるんやで」
などと「反論」があがるも、多くは共感の声だ。
「店員ももはや無心で聞いてるだろ」
「レジ袋いりませんカードみたいにポイントカード使いませんカード作れよ」
「コンビニ店員だがほんとに聞くのめんどくさい」
それでは、なぜ「イライラ」してしまうのか。マーケティング評論家の牛窪恵氏は2016年9月12日、ニュースサイト「NEWSポストセブン」の中で、
「ポイントカードを持っていなければ、『じゃあ、メンバーではないのですね』と言われたような印象をもつので、疎外感を感じてしまう」「多くの客と店員は、人間的な付き合いや関係性が築けていません。それなのに、マニュアル的に『○○はどうですか?』と勧められるので、抵抗があるのだと思います」
などと分析している。