「インスタ映え」、「フォトジェニック」といった言葉が近年話題になり、綺麗な写真を撮りたいと考える人は多くなっているだろう。
撮影する時、スマートフォンで気軽に撮る人もいれば、一眼レフカメラやミラーレスカメラといった本格的なカメラで撮影する人も少なくない。
GfKジャパンは、国内におけるミラーレス一眼カメラ(以下、ミラーレスカメラ)の販売動向を2017年10月18日に発表した。
10万円以上のミラーレスカメラが伸びている
2017年1~9月のミラーレスカメラの販売数量は、前年比8%増加し、購入金額も同31%増加し、2014年以降の下落から回復している。
平均販売価格は8万2000円で、前年同期を約2割上回っている。
人気なのは、10万円以上の「ハイエンドモデル」だ。
ハイエンドモデルの販売構成比は、数量で前年同期10%増加の21%、金額では同15%増加の41%にまで達した。
ハイエンドモデルでは手振れ補正や連写、オートフォーカスといった機能が進化し、一眼レフカメラのハイエンドモデルにも引けを取らない性能を備えるようになってきている。
ボディのコンパクトさや軽さ、デザインの豊富さなどから従来はコンパクトカメラからミラーレスカメラの買い替えが中心だったが、性能向上により、一眼レフカメラからの買い替え・買い増し需要が高まってきている。
一眼レフを抜く日もそう遠くない
一眼レフカメラユーザーのファインダーをのぞいて撮りたいというニーズから、ファインダー搭載モデルの販売数量構成比は同13%増加の43%だった。
カメラ本体の販売好調に伴い、ミラーレスカメラ用交換レンズの販売も2017年1~9月で数量前年比9%増、金額前年比23%増となった。
一眼レフカメラ用交換レンズに比べると乏しかった種類も、300モデル超まで増え、35mmフルサイズ対応レンズなどの高価格帯も充実してきた。
ミラーレスカメラ用交換レンズの平均価格は前年同期13%増加の5万8000円となった。
ミラーレスカメラ、一眼レフカメラ、交換レンズを足し合わせたレンズ交換式カメラの1~9月販売は、数量ではやや前年を下回るものの、ミラーレスカメラのハイエンドモデルなどの好調を受け、金額では前年比5%増と回復の兆しがみられる。
ミラーレスカメラと一眼レフカメラの販売数量比率は、2013年以降概ね4:6で推移していたが、一眼レフカメラの販売縮小が継続していることもあり、5:5へ近接してきている。
ミラーレスカメラが一眼レフカメラを抜く日はそう遠くなさそうだ。
表示されている価格は、いずれも税抜。
詳しくは、公式サイトまで。