第48回衆議院議員総選挙と最高裁判所裁判官国民審査が2017年10月22日、投開票される。
選挙になると毎回、「選挙に行く、行かない」のいずれかに分かれる。選挙に行かない人は一般的に「政治は難しくてよくわからない」、「政治に関心がない」と考えているのではないだろうか。
そんな人におすすめの本が、慶応義塾大学大学院と東京大学大学院に在学している「高学歴芸人」たかまつななさん(24)が書いた、漫画を交え政治をわかりやすく説明している「政治の絵本 現役東大生のお笑い芸人が偏差値44の高校の投票率を84%にした授業」(弘文堂、2017年3月発行)だ。
漫画と平易な文章でわかりやすく政治を説明
「選挙って何のために行くの?」「誰に投票するかをどうやって決めるの?」「選挙に行かないと損をする」など、政治に関心がない人が疑問に思うようなことを、イラストと平易な文章で分かりやすく説明している。
政治に関心があっても、イマイチよく理解していなかったり、投票をする判断基準がわからなかったりする人にも役立つだろう。
ほかにも、「フランスでは小学生に宿題を課すのは禁止」といった海外の面白政策や、ボリビアでの驚きの投票の決まり事といったものから、今日本が抱える沖縄県・普天間基地を辺野古に移設するかといった問題にも取り組んでいる。
また、巻末には「悪い政治家」、「悪い秘書」、「良い政治家」、「有権者」になりきり、読者が議題を設定して行う「人狼ゲーム」が掲載されている。
実際に政治家、秘書、有権者になりきるだけでなく、「良い」と「悪い」に分かれることで、政治の不正問題をも体験することができ、より政治が身近に感じられ、理解が深まり関心を持てるようになるだろう。
実際に読んでみると、サクサクと読み進めることができ、2時間ほどで読み終えることができた。投票日までにまだ時間があるので、投票に行こうとしている人も行こうと思ってなかった人もぜひ一読してみてはいかが。