歯と歯茎のケアは大事だが、44.6%の人は「面倒くさい」から十分にしていない――。マーケティング会社のジーユーエヌ(東京都港区)が実施したアンケート調査で、こんな結果が浮き彫りになった。
手っ取り早くケアの手間を省略する方法として、「ながらケア」が考えられる。最近注目を浴びつつあるのは、歯と歯茎のケアになる「ユーカリ抽出物配合ガム」だ。
「十分にできている」「ややできている」は26.0%
ジーユーエヌは2017年7月21~25日、全国の10~60代男女600人を対象に、歯と歯茎の健康に関わるアンケート調査を実施した。「自分の歯と歯茎の健康に自信がありますか」と質問すると、51.7%は「あまり自信がない」「自信がない」と答えた。
ただ「歯や歯茎のケアが大事だと思うか」との質問には、88.5%が「大事だと思う」「やや大事だと思う」と回答しており、歯の健康に自信がある訳ではないが、本当はケアすべきだと理解している人は多い。
だが「普段から歯や歯茎のケアが十分にできているか」と質問すると、26.0%しか「十分にできている」「ややできている」と回答しなかった。ケアしない理由としては「面倒くさいから」(44.6%)、「何をしていいかわからないから」(37.7%)、「時間がないから」(26.8%)の3つが上位を占めており、多くの人はケアにあまり時間を割きたくないと感じている。
ケアの手間を省略するため、「ながらケア」に徹するのはどうだろうか。「ユーカリ抽出物」を含んだガムなら、噛むだけで歯と歯茎のケアになる。
「患者に薦めたい」歯科医師の90.6%
「ユーカリ」とは、主にオーストラリアなど世界で300種超を数える常緑樹だ。スッキリとした芳香が特徴で、ハーブティーやアロマオイルの形で知られるが、ユーカリの葉から抽出したユーカリポリフェノール類の成分には、歯周病を予防する効果がある。特に、「マクロカルパールC」は歯周病菌への抗菌作用と、歯垢形成の酵素を阻害する働きが強い。
実際、大阪大学大学院歯学研究科が2006年2~6月に行った実験で証明している。対象は、歯肉に炎症を有する20~40代の男女97人だった。
32人がユーカリ抽出物を0.6%添加したガムを、別の32人が0.4%添加したガムを、33人が無添加のガムを12週間噛み続けた(1回2粒で5分間、1日5回)。「無添加」被験者のPLA(歯垢指数。歯垢が付着している高さを歯茎の端から測ったもの)は上がっていたが、「ユーカリ抽出物」は下がっていた。
では、現役の歯科医師はどうか。マーケティング会社のジーユーエヌは、2017年6月30日~7月5日、開業歯科医師100人に、ユーカリ抽出物配合ガムを5日間、試食してもらう調査を行っている。
歯垢の生成を抑える効果が実感できるかどうかを尋ねたところ、61.0%は「どちらともいえない」としたが、一方で、自身の患者に薦めたいと回答した歯科医師は90.6%にのぼった(「薦めたい」27.1%、「どちらかといえば薦めたい」63.5%)。