夫婦の財布のひもを握るのは、夫がすべき?妻がすべき?それとも共同――?古典的ではあるが悩ましいこのテーマに対し、ネット上で火がつき盛り上がっている。
管理できる方がやればよい
ネットの掲示板「5ちゃんねる」で2017年10月8日、
「彼女『結婚したら財布の管理って妻がやるのが普通だよね?』」
といった投稿があり、揉めに揉めている。
投稿主には、付き合って10か月になる同い年(32)の彼女がおり、ある日、家計管理をめぐる上記の価値観をぶつけられたという。理由は(1)お小遣いの額は自分で決めたい(2)実家では母が家計管理していたため。
投稿主は、「現状を共有できるし不満が出づらい」ことをメリットにあげ、共同での管理を提案。だが、お互いの主張は平行線をたどり、この価値観の相違が原因で別れてしまったそうだ。
投稿主は、「やましい事がなかったら二人管理でいいよな」として
「何でわざわざ不透明な状況にしたがるんだ」
とやり場のない怒りをぶつけている。
この投稿には、16日時点で200件以上のレス(返信)が寄せられており、
「管理したがる女は地雷っぽい」
「これまで通りそれぞれで管理してればいいよね」
「俺は管理全部嫁に任せてる その方が仕事に集中できるしな」
「男女関係無く管理できる方がやるべきよ」
など、さまざまな意見があがっている。
貯金を増やすには夫の管理がベスト?
KDDIが25~39歳の既婚男女400人を対象に、16年8月12~16日に実施した調査では、
「妻が一元管理」が最も多く37.5%だった。以降「共同管理」(30.0%)、「特に決めていない」(17.8%)が続き、「夫が一元管理」(14.8%)が一番低かった。
他方でこんなデータもある。楽天市場の「2017年 夫婦のお財布管理調査」(17年6月2~4日、30~40代の既婚者男女400人に実施)によると、夫が家計を管理するか、それとも妻がするかで貯蓄額に「約200万円」もの開きがあるという。
妻が管理している世帯の平均貯蓄額は792.1万円だったのに対し、夫が管理している世帯は985.3万円という結果に。夫婦共同では750.4万円だ。
この結果を受け、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢氏は、
「一般的に男性は、体系的に物事を考えることを得意とする傾向があり、女性は目の前のモノを吟味することに長けています。今回の調査対象の家計管理者の男性は、体系的に家庭のお金の管理をルール化できている方が多かったのだと考えられます」
と分析している。