日本生活協同組合連合会が「夫婦の『たすけあい』」をテーマに行ったインターネット調査で、夫婦で助け合えていると思う既婚男女は7割に満たないことが分かった。
夫婦間の関係に支障をきたしそうなセリフの第1位は、
「こっちは(仕事や家事を)頑張ってるんだけど!」
だった。
「夫婦円満だと思う」65.6%
日本生活協同組合連合会(以下、日本生協連)は2017年8月25~29日、全国の20~59歳の既婚男女1000人にアンケート調査を実施した。
夫婦で助け合えているかどうかの質問で、「非常にそう思う」が15.5%、「やや思う」が51.7%。「そう思う」は計67.2%だった。男女別にみると、男性が72.0%、女性が62.4%。世代別では20代(76.4%)がトップで、30代(64.0%)や40代(63.6%)、50代(64.8%)は6割台だった。
夫婦仲は円満だと思うか否かの質問では、「そう思う」が計65.6%。助け合えていると「思う」夫婦では89.0%、「思わない」夫婦では17.7%と、大差が付いた。助け合えていればいるほど夫婦仲も円満だと感じるようだ。
「風呂掃除」で助け合えていると思える?
日本生協連はまた、夫婦が助け合えていると思う瞬間を回答者全員に聞いた。「ゴミ出し」(51.0%)、「買い物」(39.4%)、「皿洗い」(37.2%)、「子どもとの遊び」(34.6%)、「家計の収入」(33.6%)...。ただ男女別にみると、この数字の見え方も変わってくる。
「ゴミ出し」(男性58.2%、女性43.8%)
「買い物」(男性45.0%、女性33.8%)
「皿洗い」(男性47.8%、女性26.6%)
「風呂掃除」(男性39.8%、女性26.4%)
「部屋の掃除」(男性33.2%、女性22.8%)
夫がそう思うほど、妻は日常生活のささいな場面1つとっても、助け合えていると感じていないらしい。夫婦で助け合えていると「思う」割合に、男女で約10%の溝がある(男性72.0%、女性62.4%)のも、こうしたすれ違いが積み重なったためかもしれない。
「やって当然だよね」はNG
さらに夫婦の助け合いを後押しする言葉もたずねると、「ありがとう」(49.4%)、「やってもらえて助かった」(33.5%)、「結婚して良かった」(26.2%)、「いつもやってくれてるから今日はやるよ」(25.9%)、「あなたがいてくれて良かった」(25.9%)の順となった。
一方、助け合いを妨げる言葉も聞くと...
「こっちは(仕事や家事を)頑張ってるんだけど!」(29.4%)
「やって当然だよね」(27.7%)
「そんなこともできないの?」(25.6%)
「やればいいんでしょ?」(24.6%)
「疲れてるんだけど」(23.5%)