東京大学の附属研究所「東京大学宇宙線研究所」(東京大学柏キャンパス)の公式ツイッターが公開した「スーパーカミオカンデ」のジグソーパズルが、インターネット上で「欲しいですー!」と反響を呼んでいる。
同研究所は元々、キャンパスが2017年10月末に一般公開されるのに合わせ、ジグソーパズルを限定販売する予定だったが、予想以上の反響に驚いており、「現在、販路について検討しております」とツイッターで発表している。
「欲しいですー!」「難しそう」
スーパーカミオカンデは、物質を構成する基本単位の素粒子「ニュートリノ」を観測する装置で、東京大学宇宙線研究所が岐阜県飛騨市で運用している。
宇宙線研究所長の梶田隆章氏はここで、大気ニュートリノの観測に励み、ニュートリノに質量があると突き止めた。一連の研究は、氏のノーベル物理学賞受賞(2015年)に結び付いた。
同研究所は2017年10月3日、そんなスーパーカミオカンデのジグソーパズルを作ったと公式ツイッターで報告し、
「激ムズです。光電子増倍管だらけで......。正直、最後まで完成できるかわかりません」
と投稿した。完成したジグソーパズルから4ピースだけ外された状態の写真もアップ。
「さっきのジグソーパズルの写真を撮るためにはずした4ピースを元どおりにするだけでも、大変だったことは、こっそりお伝えします」
と苦労を明かした。光電子増倍管は、スーパーカミオカンデに使用されている高感度の光検出器を指す。
ツイートへのリプライ欄では、
「難しそ~~、どのピースも増倍管では」
「欲しいですー!めっちゃやりたい!」
「ぜひネット通販で出してください!おいくらなんでしょうか?欲しいです!」
といった声が殺到した。
ただ、このジグソーパズルは元々、一般向けに発売されるものでなかった。同研究所のある東京大学柏キャンパスが10月27、28日に一般公開されるのに合わせた「限定発売」にとどめていた。
3日の段階では、
「大事なことを言い忘れていました。先ほどのジグソーパズルやノートの売上の一部は、宇宙線研究所の若手研究者の雇用や研究環境の整備など、研究所の運営に使われます。ご寄附の意味でもよろしくお願い致します」
と、限られた購入者へ呼びかけている。