「『うんこドリル』は今までのドリルの常識を覆す画期的な商品でしたので、『やられた!』という感はありました」――。
学習参考書を手がける水王舎の出版本部長はこう振り返り、「なかなか2番手を出す出版社がなかったので...」と「まいにちおならでかん字ドリル」を刊行した狙いを明かした。
担当者「2番手までは注目を集めやすい」
全例文に「うんこ」の3文字を用いた書籍「うんこ漢字ドリル」(文響社)が、出版業界に旋風を巻き起こしている。2017年3月24日の発売以来わずか約2か月で220万部に達するなど、学習参考書としては異例の売り上げを記録した。
5月15日の段階では、大手通販サイト「Amazon」の売れ筋ランキングで「本(総合)」の1~6位を独占。10月2日現在、「本(総合)」のランキング上位から脱落こそしたものの、「小学教科書・参考書」の部門でみると、「小学1年生」編が2位、「小学2年生」編は6位に名を連ねている。
そんな「うんこ漢字ドリル」の人気にあやかるかのように刊行されたのが、「まいにちおならでかん字ドリル」(水王舎)なる学習参考書だ。
「毎日嗅ぎたくなる...じゃなく、書きたくなる」
のコンセプトで編纂し、全例文に「おなら」の3文字を使用した。
2017年7月下旬の発売後、シリーズ累計の発行部数は1か月で16万部を突破している。先の「Amazon」ランキングでは、「小学教科書・参考書」の「国語」部門で590位(「小学1年生」編)だが、東京メトロで広告を掲載するなど、宣伝活動にも余念がない。ツイッターなどインターネット上では、
「電車の広告で知ったけど今度はおならの漢字ドリル出たんだ(笑)」
「うんこ漢字ドリルの次はおなら漢字ドリルか そのアイデアに思わずプッとなってしまった(笑)」
「う〇こドリルの次は、おならで漢字ドリルww小学生すごいなーwてか、出版社もよく出したなw」
と話題を呼んでいる。
一方では、
「『おならで漢字ドリル』の二番煎じ感がすごい」
「あからさまな二匹目のドジョウ。例のやつとは別の出版社だね」
「漢字ドリルのうんこ、次はおならだって。二匹目のドジョウはいないでしょー」
など厳しい声も上がっている。