遊び時間を制限する施設も
保育所や幼稚園の音に関するトラブルをめぐっては17年6月、「騒音がうるさい」などとして埼玉・越谷市の幼稚園に包丁を持った53歳の男が侵入し、現行犯逮捕された。
また、住宅地に園が建てられることも多いことから、音を懸念した住民が反対運動を起こし、開園が延期や中止に追い込まれるケースもある。開園してからも、園児の遊び時間を制限したりする保育園も見られる。
大阪府では、同様の施設における?のトラブルなどを未然に防ぐため、施設運営者を対象に「子ども施設環境配慮手引書」を17年1月に作成した。
手引きでは、
「近年、その立地環境や、社会構造などの変化により、整備・運営における地域へのより細やかな配慮が求められていることを認識しておく必要がある」
と説明。
音対策として、子どもの遊び場の分散や防音壁の設置、音が出る時間帯をあらかじめ近隣住民に周知することなどを挙げている。