SBクラウド(東京都港区)は2017年9月22日、中国の電子商取引大手「アリババ・グループ」と共催で、ビジネスコンテスト「CACSC」(Create @ Alibaba Cloud Startup Contest)北アジア大会を開催した。
日本での予選大会開催は今回が初。見事優勝をおさめたのは――。
今後もベンチャー支援を継続
「CACSC」は、ITベンチャーを対象に世界20都市で開催される世界最大規模のビジネスコンテストだ。IT分野において最も優秀なベンチャー企業によるビジネスコンテストとして知られており、参加企業500以上、投資総額は300億円を誇る。
今回開催された北アジア大会は、日本・韓国・台湾での予選を勝ち抜いたチームにより争われ、各国一位のチームが、10月13・14日に開催される中国・上海での決勝戦にコマを進められる。
9月22日に都内で行われた北アジア大会には、12企業が参加。それぞれの製品やサービスに込められた熱い想いをプレゼンテーションした。
見事、優勝したのは視覚障害者向けのスマートウォッチ「Dot Watch」を手がける韓国・dot.だ。「Dot Watch」は、文字盤に時刻を示す点字が浮かび上がり、指先で時間が確認できる。さらにスマートフォンと連携することで、テキストメッセージを読み取ることも可能だ。
SBクラウドの内山敏代表取締役兼CEOは、
「目の不自由な人に着眼し、テクノロジーの力を使って支援する試みは素晴らしい。ITを駆使して社会に目を向けるプロダクトは今後ますます増えていくでしょう」
と評した。
なお、日本からは、モビリティIoTの管理・診断・解析プラットフォームを開発している「PSYGIG」が準優勝に選ばれ、日本代表として本選にコマを進めた。
Alibaba Cloud のNorth Asia General Manager ユニーク・ソン 氏は、
「今後IoTが進化するためには、クラウドの役割が非常に重要である。Alibaba Cloudが要するビッグデータを分析する技術を生かして、日常生活に役立つサービスを開発するベンチャー企業を応援したい」
と話した。
内山氏は、
「初となるアリババクラウドとSBクラウドの共同イベントになりましたが、これからもSBクラウドとしてコンテストのサポートを続けていければと思います。受賞した企業だけでなく、参加されたそれ以外のベンチャー企業の成功をお祈りしたい」
とメッセージを送った。