瀬古氏「2時間5分台は出せる」
前回のフルマラソンは、初マラソンの「東京マラソン2017」だった。設楽はこの時も、序盤から今回と同じように飛ばしたが、後半に失速し、2時間9分27秒の11位に終わった。
ただ、日本陸連の瀬古利彦・マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは
「昔の中山(竹通)くんのような走り、能力の高さを感じた。彼のようなスピードのある選手が世界基準のレースをしてくれれば2時間5分台は出せる」
と好評価を与えており、積極的なレーススタイルは陸上関係者からの期待も熱い。
設楽は今回、万全なコンディションでなかったのも事実だ。9月9日、チェコで行われた10キロレース「ビレル・プラハグランプリ10k」に出場し、日本人トップの28分56秒で10位に入ると、翌週16日には、同国のハーフマラソン「マトニ・ウスティハーフマラソン2017」で1時間00分17秒の8位入賞。これは、ハーフマラソンの日本新記録だった。