かつては町内会や自治会、子ども会のような地域コミュニティへの参加が一般的で、おのずと近所同士のつながりがあった。しかし、近所付き合いが希薄になった現代では、隣人をよく知らない、近所同士でも挨拶なし、といったことは珍しくないだろう。
こうした風潮を踏まえると、もはや近所付き合いは「不要」なのか。自治会への参加は「時代錯誤」なのか。
挨拶するも誰かわからず
読売新聞が運営するQ&Aサイト「発言小町」で2017年9月14日、こんなトピックスが立った。
「近所付き合いしなくても特に不自由ありませんよね?」
50代の主婦だという投稿主は、これまで全国津々浦々に計15回ほど転居経験があるという。だが、一度も町内会(自治会)に加入したことがなく、勧誘はすべて断っているそうだ。
そうしたこともあり、
「エレベータやエントランスで顔を合わせた方と挨拶はしますが、実は誰だか知りません」
「現在のマンションに10年以上住んでいますが、顔と名前が一致するのは2人くらいでしょうか」
などとするも、「それで特に不自由はありません」と結んでいる。