芥川賞作家・円城塔とホラー作家・田辺青蛙の夫婦読書リレー
夫婦でお互いに本を勧め合って、読書感想文を交換しあえば、今よりもっと相手に対する理解が深まり仲良くなるのでは?そんな思いで始まった、夫婦の読書リレー。ルールは「相手に読ませたい本を指定する」、「指定された課題図書についてのエッセイを書き、次の課題図書を指定する」、「2つめのルールを繰り返す」の3つ。『読書で離婚を考えた。』(著者:円城塔、田辺青蛙 幻冬舎 1620円)では、『羆嵐』『VOWやもん! 』『クジョー』『台所のおと』といった課題図書が妻から夫へ、夫から妻へと指定。でも次第に雰囲気がどんどん険悪になっていく。相手の意図を図りかね、レビューに四苦八苦。ハラハラするやりとりを覗き見ながら、読みたい本も見つけられる一冊。