2017年9月5日放送の経済番組「ガイアの夜明け」(テレビ東京系)をきっかけに、キリンビールが「炎上」している。番組では、酒席でキリン社員が涙を流すほど叱咤されるシーンがあり、「パワハラ」などとして非難が集中している。
他方で、擁護ともとれる向きもある。
熱い説教で涙を流す
番組では、「なぜ勝てない? 万年2位・・・キリンの苦悩」と題し、首位を奪還すべく奔走するキリンの営業マンを追った。
関西地区でスーパーマーケットを担当しているこの男性。今夏の売り上げ目標を前年の2倍に設定していたものの、7月の出荷量は他社に後れを取り大不振。ノルマ達成に向けて苦戦が続いている。
問題視されているのは、営業担当者数人での居酒屋の場面だ。「主役」の男性に対し、上司が矢継ぎ早に、
「覚悟が足らん。一言でいうとそれやぞ」
「お前、どれだけやっとんねん。やってないねん。やれや!できるやろ!!」
などと強い口調で成績不振をなじる。「主役」は上司からの熱いアドバイスに何度も頷き、次第に瞳からは涙があふれていった。
大手でもアルハラ...
番組放送後、ツイッターでは
「説教するなら職場でやって、飲み会では苦労をフォローしてあげればと思います」
「なんかキリンみたいな大手でもアルハラやってるぜ、って大々的に宣伝しちゃった感じか」
と批判が殺到。「もうキリン買わないわ」と不買宣言する人も少なくなかった。
一方で、
「この会話、平常運転じゃね。どこがパワハラ??」
「これ、キリンに限らず日本の居酒屋の日常風景。精神論のみで指針も具体策も示さない無能上司の憂さ晴らし」
と、居酒屋での説教は「普通」であるとする考えも多数表明されている。 さらには、
「部下も上司の趣味嗜好ぐらいは把握しとくべきやと思う。飲み会の時にうまく話題を振れば飲み会説教って簡単に回避できるよ」
といったライフハックを紹介するユーザーもいた。