主婦の活躍は不可欠
実際、主婦の働き手を求める需要はますます高まるとみられている。
「発表会」に登壇した東京大学・大学総合研究センターの中原淳准教授によると、働く意欲はあるのに働いていない女性の「潜在労働力」は約315万人で、主婦に限ると、約180万人にのぼる。2025年、日本で不足する労働者の数は583万人と予測されているといい、現在では約250万人だという。中原氏は、「企業は主婦の方を求めている」と述べていた。
キャンペーンの初日を迎えた都内のマクドナルド店舗では同日、「主婦向けクルー体験会」が開催された。クルーの友人に誘われて参加したという都内の50代専業主婦は、
「子どもの手が離れてきたので、何かやってみようかと思った」
と、きっかけを話す。ハンバーガーの製造作業を体験した感想を聞かれ、
「難しくはなかったが、歳をとったせいか、間違えたら怖いと思ってしまう。ミスをしなくなるまで、仕事に自信を持てるのか、不安に感じるが、こうして体験させてもらえると、『これで大丈夫なんだ』と自信につながりますね」
と話していた。