誕生の経緯は?
考案したのは、市民環境部・環境企画課の柴田浩久さんだ。柴田さんは、打開策を見出すために放置されたフンを数多く観察してきた。
「最初は見るのが嫌だった」と、J-CASTトレンド編集部の取材に笑って答える柴田さん。続けていく中で、「同じ人が同じ場所で同じ時間に放置している」という法則を発見する。同一人物が決まった場所で、人目のつかない早朝や深夜の時間帯に繰り返しているケースが多いとわかった。
そこで、以前に別の課で駐車違反の取り締まりを担当していた経験から、「誰かに見張られているという意識づけができれば有効ではないか」とひらめいた柴田さん。試しにフンをチョークで日時とともに囲んでみた。周囲から冷たい視線を浴びながらも実験を続けると、予想以上に効果を発揮。市で全面的に行うことになった。
いまでは、他の自治体からも多数の問い合わせがあるというイエローチョーク作戦。コロンブスの卵は、柴田さんの苦労の賜物といえる。