役者になって60余年。今も現役の名優がこれまでの作品を振り返る
昭和20年代から30年代を中心に、日本映画の黄金時代と呼ばれた頃デビューした仲代達矢さん。『仲代達矢が語る 日本映画黄金時代』(著者:春日太一 PHP研究所 842円)では、俳優座養成所でのこと、小林正樹さん、岡本喜八さん、黒澤明さんら名監督との出会い、高峰秀子さん、原節子さん、勝新太郎さんといった有名俳優との仕事などを回想。映画会社の専属にならず、当時としては珍しいフリーの立場を貫き、1年の半分を映画、残りの半分は舞台を続け、今も第一線で活躍し続ける仲代さんの貴重な話が綴られている。
「俳優デビューと『人間の條件』」「今日との撮影所と時代劇-『炎上』『鍵』『股旅三人やくざ』『切腹』」「前衛、左翼、俳優座」「黒澤明と勝新太郎-『影武者』『乱』」など全9章。