皆既日食が2017年8月21日(現地時間)、北米大陸を横断する形で観測された。
大陸横断で観測されたのは99年ぶりで、東海岸はサウスカロライナ州から西海岸のオレゴン州まで横断した。
日本で次に観測できるのは18年後
日食とは、月が太陽の手前を通ることで、太陽を隠してしまう現象だ。月が太陽のすべてを隠す現象を「皆既日食」、一部を隠す現象を「部分日食」という。
今回は、アメリカの一部で皆既日食が、北米大陸全域や南米大陸北部などで部分日食が観測された。
日本から皆既日食を見ようと出かけた人もおり、西海岸のオレゴン州セーラムで観測した人によると、21日10時18分頃に、普段は太陽の明るさで目には見えない希薄なガス「コロナ」が観測されたという。
また、10時19分頃には、月の谷間から太陽光球の光がもれ、ダイヤの指輪のように見える「ダイヤモンドリング」も観測された。ダイヤモンドリングと一緒に、「プロミネンス」と呼ばれる太陽の炎のようなものも確認できたようだ。
日本の国立天文台によると、次に皆既日食が起こるのは、2019年7月3日。南太平洋や南米大陸の一部で皆既日食を観測できる。日本に限ると、次に皆既日食を見ることができるのは、2035年9月2日。関東北部から能登半島にかけての地域で皆既日食、日本全国で部分日食が見られる。