消費者金融業とは何だったのか? その深部の闇に迫る
内部抗争に敗れた大手都市銀行元常務の大宮紘平は、系列のクレジット会社社長の座も追われようとしていた。かつては頭取候補と目され、カード業界に転じても拡大路線を展開、大宮旋風とまでいわれた男。行内抗争に敗れた帝都銀行・元常務の大宮は、消費者金融最大手「富福」のオーナー社長・里村から副社長に迎えられる。
『欲望産業 上: 小説・巨大消費者金融』(著者:高杉良 光文社 734円)は、消費者金融の伸張期と絶頂期、その暗部までも克明に描き出した経済小説。
著者は、緻密な取材に基づいた企業・経済小説で定評のある高杉良氏。