キーワードは「ホルモン」
秋吉社長がとなえた「自論」は、専門家の目にどう映るのか。
日本筋力トレーニング推進協会の佐藤健一代表理事は2017年8月8日、J-CASTトレンド編集部の取材に対し、
「その通りだと思います」
と、前述の主張を認めた。
「男性ホルモンの一種『テストステロン』の分泌による精神面の安定はもちろんですが、集中力や積極性が増す作用もあるので、会議でアグレッシブに議論したい場合などに一役買うでしょう」
と補足する。
加えて、筋トレ時に発生する「マイオカイン」「成長ホルモン」「セロトニン」の効果も指摘する。
「マイオカイン」は、筋肉自体から分泌する30種類あるホルモンの総称だ。これらが精神衛生の向上やアンチエイジングに貢献する。
また、脳の下垂体から出る「成長ホルモン」も、充足感につながるという。
「このホルモンは、筋トレ時とともに、眠りが深くなる『ノンレム睡眠』中にも分泌されます。筋トレをすると、適度な疲労で熟睡しやすくなるので、分泌を促しやすくなると言われています」
筋トレのように、一定の動作・リズムで反復運動すると発生するセロトニンは、別名「幸福ホルモン」とも呼ばれる。名前の通り、幸福感に寄与する働きをもつ。