福島県は、全国の自治体では初となる、オンラインストアと協力した県産品の販売促進についての記者発表を、2017年7月22日、都内で行った。発表会には、福島県の内堀雅雄知事に加え、それぞれの通販ストアの代表として、アマゾンの前田宏氏、楽天から野原彰人氏、ヤフーから西田修一氏が登壇し、取り組みについて語った。
内堀知事は、「我々の農産物にかける思い、ふくしまプライド。生産者の熱い思い、愛情を、ぜひ全国の皆さんに届けて、食べていただいた方が笑顔になる。その笑顔の輪を広げていきたい」と、事業に対しての意気込みを語った。
売り上げは既に2億円超
福島県とアマゾン、楽天、ヤフーのネット通販3社によるこの取り組みは、福島県産品の販売促進と、出店者への支援、積極的な情報発信を軸としており、それぞれのストアでは特設ページが開設されている。
内堀知事は、取り組み開始の7月3日から7月15日までの売り上げが2億円を超えていることから「非常に順調なスタート」であるとし、年4回のクーポンキャンペーンと、それに伴うプレゼントキャンペーンなど、更なる販売促進キャンペーンを行うと話した。
それぞれのサイトで反響の大きい商品は、アマゾンではお米、特にこしひかりだった。クーポンや「定期お得便」の利用もあり、評価が高いという。
楽天、ヤフーでともに反響が大きかったのは、夏が旬のフルーツである桃。しかし、それぞれのストアで品種は異なり、楽天は福島県産桃の代表的とも言える「あかつき」、一方ヤフーは、小ぶりで流通量が少ないながらも糖度が15度に達する「紅国見」を挙げた。
また、3社の代表は、この取り組みに関して、アマゾンは品揃えの充実、楽天は地域活性化、ヤフーは紅国見のような「知られざる逸品」の紹介、流通を目標として掲げていると話した。
それを受け、内堀知事は、
「アマゾンプライド、楽天プライド、ヤフープライド。「ふくしまプライド。」と同じように、各社が誇りを持って、ぜひ売ってやろうという熱い情熱を聞いて本当に嬉しく思いました。3社の力を借りながら、福島県の美味しい農産物を出来るだけ多くの方に食べていただいて、笑顔の輪を広げていきたい」
と語った。