最愛の家族との「別れ」どう向き合えばいいか 麻央さんから学ぶこと

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   2017年6月23日、フリーアナウンサーの小林麻央さん(34歳)死去の第一報が入った。

   テレビのニュースでも連日大きく報道され、あまりにも早すぎる死を悼む声が上がっている。麻央さんの闘病生活中のブログには、夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵さんと2人の子どもたちとのなにげない日常を中心に、治療の様子なども綴られ、多くの人たちの感想やエールが今もなお寄せられている。

   生きていく以上避けられない別れだが、大きな悲しみに出会いながらも、それでも前を向いて歩いてゆく、そんな家族や夫婦の愛について描かれた3冊を紹介する。

   J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチhttps://books.j-cast.com/)」でも特集記事を公開中。

ひとつの体に「絶望」と「希望」が宿る運命の行方

『ママが生きた証』(著者:小松武幸 講談社)
『ママが生きた証』(著者:小松武幸 講談社)

   結婚3年目で授かった命。希望に胸ふくらませる小学校教師の妻が妊娠5か月で受けた検査で、末期の乳がんが見つかった。医師からは、肝臓への転移も指摘され余命1年の宣告を受ける。最適な抗がん剤を投与すれば、羊水が減ってしまうリスクは避けられない。「自分の命」を優先すべきか「新しい命」はどうなるのか、究極の選択を迫られる。そしてアメリカで報告例があった治療と出産を同時に進めるリスク覚悟の療法を、日本で初めて受けることにより、副作用に悩まされながらも、2010年12月に無事男児を出産。絶対に諦めない! ママには我が子に託した大きな夢があった...。

   『ママが生きた証』(著者:小松武幸 講談社 1404円)では、がん宣告から最期の日まで、妻と夫と最愛の子の14か月が赤裸々に綴られている。

   「夏の日の宣告」「もう、神様、許してください......」「永遠の9月」など全6章。

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