万が一の災害に備えて防災グッズをちゃんと用意しているだろうか。頭を守る防災用ヘルメットは優先度が高い一方、収納場所に困るアイテムでもある。「邪魔だし~」と普段使わない場所にしまっておくと、イザというときに見失ったり手が届かなくなったりする可能性もある。
安全靴や作業服で国内トップシェアを誇るミドリ安全(東京都渋谷区)は、業界最薄となる折りたたみヘルメット「Flatmet(フラットメット)」を新開発し、2017年5月下旬からネット販売を開始した。
厚労省の保護規格、しっかり満たしてます
フラットメットは、同社が独自に開発した折り紙タイプの多面構造を採用することで、収納時の薄さが3.3cm、パッケージ収納時のサイズが223.5×311(mm)と、A4サイズ210×297(mm)をわずかに上回る大きさを実現した。普段はデスクの引き出しや本棚などにしまっておける。専用の収納袋に入れて、玄関やロッカーなどのフックに吊り下げておくことも可能。もちろん通勤カバンにだって入るサイズだ。
折りたたみ式と聞いて気になるのは強度。フラットメットは厚生労働省の保護規格「飛来・落下用」の国家検定に合格しており、その品質は折り紙付き。材質は、帽体がPP(ポリプロピレン)樹脂、中央ジョイント部がABS樹脂、サイドロック部がPC(ポリカーボネート)で、重量は430g。
ヘルメットのデザインはスポーティーな多角形。表面には、広げるときとたたむときの手順がイラストで載っている。日本語が分からなくても使用に困ることはないだろう。
価格は税込4536円。現在はホワイトのみの1色展開だが、17年10月にオレンジがラインナップに加わる予定。
防災用のヘルメットの必要性は感じていても、「家に置くところがない」「わが社のオフィスは狭いから」と用意していない人や企業がいたら、教えてあげたくなる一品だ。