ニオイにより周囲を不快にさせる「スメハラ」(スメルハラスメント)が話題になり、社会的にニオイへの関心が高まっている。
そんな中、デオドラントブランド「エージーデオ24」(資生堂)は、20~40代の有職者男女500名に対し、「仕事中の汗のニオイ」の意識・実態調査を行った。発表は2017年6月14日。
学校の先生も危ない?
今回の調査で、「仕事中、自分の汗のニオイが不安になった経験はありますか?」と聞いたところ、実に91%が「ある」と回答している。このあたりは働く大人であれば、「あるある」の数字だろう。
「エージーデオ24」は、汗のニオイにはさまざまな原因があるとし、汗のかき方を、「屋外臭」「環境臭」「活動臭」「ムレ臭」「着衣臭」の5つのタイプに分類した。美容ジャーナリストの木更容子さんの解説と、「対策法」も一緒に紹介しよう。
【屋外臭タイプ】
外回りや外での作業など、屋外にいることが多い(直射日光を浴びやすい)人。強い日差しの中で外回りをする営業マン、営業ウーマン、1日中屋外で仕事をする建築現場スタッフなどが、これに当たる。
46歳の女性保育士は、「立ちっぱなしでプールに数時間いるときなど、汗が気になる」。35歳の塗装工の男性は「屋外作業がほとんどなので汗をかく」、と答えており、いずれもこのタイプだ。
対策法は、「汗をかく量が多いので、こまめにふきとることが重要です。タオルとあわせて汗ふきシートを持っておくと、爽快感も得られておすすめ。さらに、替えのインナーも持ち歩けるとベストです」
【環境臭タイプ】
仕事環境の温度・湿度が高い(室内が暑い)人。授業をする教室にエアコンがついていない教師、1日中火を使う厨房にいる調理師などの方が当てはまる。
29歳の女性教師は「夏、冷房がない教室での授業は、すごく汗をかく」。 34歳の女性調理師は、「火を使う仕事なので常に暑い。食洗機の熱気でも汗をかく」と話す。
対策法は、「汗がニオイを発する前にケアをすること。汗そのものは無臭ですが、皮膚にある常在菌が汗なども分解しながら繁殖していくことで、ニオイの原因となるニオイ菌が発生します。スプレータイプのデオドラント製品を携帯して、休憩時間にさっとケアできるようにしておきましょう」
【活動臭タイプ】
仕事中の活動量が多い(動き回ることが多い)人。例としては、客席を動きまわる飲食店などのホールスタッフ、病院内での移動が多い看護師など。
35歳の女性販売員は、「アパレルの販売をしており、作業が多くずっと体を動かしている」。34歳の男性配達員は、「荷物の積み降ろしで、夏はすごく汗をかく」という。
対策法は、「活動量が多いと、動いているあいだにすぐ体が熱くなってしまうので、おすすめなのはクールタイプのスプレーなどを使うこと。氷冷感のあるアイテムを使うことによって、体温の上昇、ひいては汗の量を抑えられます」