スマホ、Apple Watchがカギ代わり
17年8月に販売開始予定の「スマートロック」は、テンキーやカードキーに加え、管理権限を渡されたアプリが入っているスマホやApple Watchを使って解錠できるシステム。
スマートロックはアパートのオーナーにとってもメリットは大きい。例えば、入居希望者が空室を内見したいときはインターネット越しに不動産業者に管理権限を渡すだけでいい。投資の一環としてアパート経営をしている会社員にとってはいちいち物理的なカギを渡す必要がなくなり、負担が減らせるというわけだ。
ロボットホームの親会社であるインベスターズクラウド(東京都港区)は、アパート経営をワントップで支援するWebプラットフォーム「TATERU(タテル)」を運営している。「賃貸住宅キット」は自社管理物件から導入する計画だが、マンションデベロッパーなどへのOEM提供も進めている。
この記事を読んで「自分の部屋にも設置したい!」と思った人もいるだろうが、個人単位での導入はハードルが高そう。
「現在は賃貸住宅のオーナーや賃貸住宅メーカーのみの販売となっており、入居者個人への販売については未定です」(インベスターズクラウドの広報担当者)
ちなみに、賃貸住宅キットの初期導入費用はセットで8万円から(税別)。1か月のランニングコストは1000円――、と個人で負担できなくもない金額なだけに何とも悩ましい。
第1号物件は一室のみで、当面は展示用の物件として運用する。現在のところ入居者を募集する予定はないが、後々入居者を募る可能性もあるそうだ。
IoT設備の有無が住まい選びのポイントになる時代は、もう目の前に来ている。気になる人は、ロボットホーム公式サイトからショールーム見学を申し込んでみてはいかがだろう。